飛騨春慶の発祥は、16世紀の初頭、宮大工の棟梁・高橋喜左衛門が献上した盆に、茶道宗和流の祖・金森宗和が漆工・成田三右衛門に漆を塗らせたことに端を発します。春慶塗りは日本全国にある塗りと違い木地をそのまま生かし、透き漆を塗る方法で飛騨春慶独特のものです。春慶塗りには、木地師と塗り師がいて、どちらかの技が少しでも劣っていたらこの美しい気品ある塗りは生まれません。木地師も塗り師も少しのミスもきかない完結した塗り物を仕上げます。
 素材を生かし、柔らかく暖かみのある気高い塗りは茶道に通じる日本人の心なのではないでしょうか。


 茶托

 微妙な色調に塗り師の個性が伺える茶托。使い勝手を最優先したデザインがいかなる時にも心に落ち着きを届けてくれる。
 亀甲菓子器

 年月が経つごとにいろ・艶が増す。一位の特徴が活かされた観音像。繊細なタッチで伝統美を巧妙にかもしだしている。
 丸盆

 曲げと批目の技術で作られた木地に透漆を施した盆。美しくかつ実用性を追求したフォルムはまさに器の原点ともいえる。
 盛器

 料理の色合いを引き立てるようにおさえた色彩が特徴の春慶塗。繊細なラインが日本ならではの美を描き上げている。
 批目丸花器

 良質のヒノキ材を熱湯で柔らかくし、丹念に曲げて優雅に作り上げた花器。床の間に飾るインテリアに最適な一品だ。
 コーヒーカップ

 木の軽さを利用したコーヒーカップ。伝統の技が現代へと継承された作品。扱いやすいのでおもてなしに活躍させたい。